トップページ  DXの取り組み

DX推進ビジョン

当社は目視・拡大鏡・顕微鏡を駆使して製品・部品の外観目視検査を行っています。シビアな検査環境を求めるお客様の要望に応えるべく、社内にクリーンルームやエアシャワーを完備し、また急な納期や小ロットから大量ロットまで柔軟に対応し、長年製造業の品質を支えるパートナーとして確かな信頼を築いてまいりました。
現在の製造業界は、急速な技術革新と市場の変化に直面しています。この状況下で、競争力を維持し続けるためには、デジタルトランスフォーメーション(DX)の活用が不可欠です。当社では、長年培ってきた「人の目」による精密な検査技術をDX技術で補完し、「品質」「信頼」「スピード」のさらなる向上を目指します。DXを推進しながら、従来の目視検査と最新技術の融合を図り、業界の品質基準を引き上げていきます。

DX戦略

AIサービス拡充による品質向上

AIや画像認識技術を活用した自動検査システムの導入を積極的に進めていきます。この技術革新により、熟練検査員が持つ直感的な判断力や微細な欠陥を見抜く能力に自動化された検査システムを付加し、より高精度かつ効率的なハイブリッド型外観検査システムを構築します。この取り組みにより、多様化するお客様のニーズに応え、信頼性の高い品質保証を実現します。

具体的取組み

  • 製品の欠陥情報をデジタル化し、機械学習ライブラリを活用して適合品と不適合品を判別する予測モデルを構築。
  • AIによる欠陥検出の精度向上と、検査員の負担軽減を両立。

業務オペレーションの効率化

デジタルツールの積極的な活用を通じて、業務プロセスの可視化と効率化を推進していきます。具体的には、目視外観検査に付帯する製品の入出荷手続きや属人的な業務を見直し、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やクラウドの管理システムを導入することで、業務フロー全体を最適化していきます。これにより、データの一元管理が実現し、情報共有の迅速化や業務エラーの削減を目指します。さらに、リアルタイムでの状況把握を可能にし、迅速かつ的確な意思決定ができる状態を作り出し、これらの取り組みを通じて、従業員の業務負担を軽減し、お客様へのサービス品質の向上を図ります。

具体的取組み

  • クラウド管理システムを導入し、入出荷工程と検査工程の稼働状況をデジタルデータ化し、各工程の作業を分析し効率化を進める。
  • 行動検知システムを活用し、作業の傾向分析を行い、さらなる業務改善を推進。

DX推進体制および環境整備

体制構築

代表取締役社長をトップとするDX推進委員会を設置し、各部門と連携してDX戦略の策定と実行を担当。定期的な会議を開催し、DXの進捗状況をレビューし、戦略の必要に応じた調整を行う。

人材育成と採用

社員に対してデジタル技術の研修を実施し、AIやIoT技術への理解を深める。
AI等のデジタル技術エンジニアの採用のため、新卒者向けにはインターンシップの受け入れを実施し、中途採用も継続して実施。

成果指標

DX施策の効果を測定するため、以下の指標を設定しています:
生産効率: 稼働率、検査速度を用いて生産効率の向上を測定します。
品質管理指標: 不良率の低下や顧客クレームの減少を通じて製品品質の向上を評価します。
デジタルツールの利用率: 社内でのデジタルツール採用率や活用状況を追跡します。

2025年2月3日
サイトー電子株式会社
代表取締役 齋藤 隆

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